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条件つきの自由。


こんにちは。マダムYUKOです。


2020年から続くCovid対策法ですが、カナダBC州ケロウナでは、昨日からやっとレストランの屋内営業が許可されました。


それまで屋外のパティオのみの営業だったので、外食したければ、寒かろうと雨がふろうと外でがんばるしかなく、逆に、天気のいい日にはパティオで飲もうと集まった人が行列を作り、ディスニーランドですか?というぐらいの混雑ぶり。今後はそれも、少しずつ緩和されるのでしょう。


理由はもちろん、猛スピードで行われているワクチン接種。5月の時点で、BC州では人口の50%以上が1回目の接種をすませたそう。集団免疫獲得を目指し、政府はワクチン推奨のCMを四六時中流し、広報活動にも余念がありません。


少し前までは「マスクをしましょう」「今はがまんの時です」というCMでしたが、今では「カナダのワクチンは安全で効果的です。あなたの役割を果たしましょう」というメッセージや、子どもがワクチン接種を受けたあと、大喜びでおばあちゃんのところに走っていって抱きつく、というストーリーのCMが流れています。


SNSでは、ワクチン接種の様子(接種前後にドクターとツーショット)や、接種を受けた証明書の写真をアップするのが流行っていて、あ、久しぶりに〇〇さんがインスタに投稿してる... と思ったら、子どもの接種時の写真だったり。ワクチンは12歳以上なら親の同意なしに受けられ、州によっては「ご褒美」がもらえます。オンタリオ州(トロントのあるとこ)では、アイスクリームだそう。


2021年はグローバルイヤー5。5は、身体、行動の数字なので、今年は世界全体が「動きたくなる」のは数字的に自然ですが、カナダの人たちがいとも簡単に(というように見える)ワクチン接種を条件に行動の自由を得る、という「取引」を受け入れたのには、少々驚きました。北米って「自由な場所」ってイメージがありましたが、そこには「○○という条件を満たしたら」という取引は、含まれてなかったんですよね。


急ごしらえの治験段階のワクチンでも躊躇なく受けるのは、メディアが煽り続けた結果、人々の脳にコロナに対する大きな恐怖が刷り込まれたから、というのはあると思います。加えて、それを社会の一員として当然の役割である、と考える人も多く、接種は個人の選択というより公衆衛生の一部。悪く言えば強制。道につばをはかないように、ワクチンを受けずに外に出ない、という感じでしょうか。


日本に一時帰国するために、いずれは自分も受けることになるわけですが、マインドセットはだいぶ違う気がします。日本人だからなのか、単純に、考え方がちがうからなのか、よくわからないのですが。今のところ、グローバルイヤー5だな、と観察中です。





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