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我が国JAPANなはずなのに

更新日:3月1日

[カナダにかぶれるつもりなないけど]

カナダに引っ越して6年目。6年が長いのか短いのかはともかく、毎回、帰国するたびに日本に「異質さ」に感じる自分にびっくりするのですよね。わたし、ちゃんと日本人なのに。カナダかぶれなんて目指していないのに。帰国して落ち着くどころか、何これ!と日本のやり方に脳内でツッコミを入れちゃうのです。


◇カナダで働いてないし(仕事はズーム)

◇カナダに友だちはいないし(誰にも会わない)

◇カナダで車も運転しない(夫Jくんが専属の運転手)


家の外に出るのは、 夫Jくんの家族に会う以外は、週に一度の買いだしとひなちゃん(犬)の散歩ぐらい。基本、社会参加はしてないのです。


それなのに...


住んでるって不思議なもので、文字通り「いるだけ」でカナダ文化というか、カナダ式の「やり方」「考え方」が体にも脳にもしみこんでいくみたいなのです。時々、いずれ日本に帰れない体質になるのかしら... と本気で心配になるんですよね。ここは終のすみかなのかしらとか。ちょっとコワいのですが。


[一時帰国で気になったのは]

先日、2週間ほど帰国した時の「何これ!」は、電車やバスの中のアナウンスでした。実家が都心から離れているので、毎日のように結構な時間を電車やバスに乗って過ごしたのですが、どこでも例外なく「車内のアナウンス」がすごかったんです。


さすが日本!というとこはあるんですよね。雪が降る日に、交通機関に乱れが出る恐れがあります、という情報提供とか。万が一にそなえて早く帰りましょうってことですよね。こういうとこまでは、まあ、ありたがいのですが「何これ!」と感じてしまうのは、それ以外のとこ。



急停車することがあるのでおつかまりください。

この先工事の関係で、揺れる可能性があります。

○○の関係で○分遅れて運行しております。

傘の忘れものが増えています。ご注意ください。

到着の時間が遅れまして申し訳ございません。

ご乗車いただきましてありがとうございました。



新しく乗ってきたお客さんに知らせるためなのか、こんなアナウンスがひっきりなし。黙る暇がないんじゃないか?というぐらい車掌さんがずーっとしゃべってる。カナダのバスは停留所が文字で表示されるだけ。運転手さんは運転するだけ。まさにただのバスドライバーなので、違和感極まりなくて。


[ここまで言うのはなぜ?]

そこまで言わなくてもいーんじゃないか...

と真剣に思ったのは、


アナウンスの言葉:

ただいま、空調を使用しております。車内の温度によっては、気温の調整方法を変えさせていただくこともございます。ご了承ください。


空調?空調なんていちいち客に知らせる必要ある?


さらに。これ... 自分の判断で言ってるわけではないわよね?ということは、会社内での会議だかミーティングだかがあって、しかるべき時間をかけて、しかるべき意見交換がなされて決められたことなのよね?


えーー。何これ。


ここがカナダじゃないことは百も承知で、カナダだったら、そういうことにかける時間はばっさり削減だわ、と思ってしまう。ついでに、余計なお世話だと知りつつも、賃上げだけじゃなく、労働時間の短縮もこれじゃあ難しいわよねって思ってしまうんです。


これに限らず「何これ」はあちこちで出現し、帰国のたびに違和感は増すばかり。やっぱり「かぶれて」きたのかしら、カナダに。6年前に来た当初は、日本に帰るたびに落ち着けてたんですけどね。


我が国日本、あなたはどこへ?

それともわたしが祖国から離れてるのかしら。





PS

気に入っているのは車内の英語のアナウンス。車掌さんが英語を習ってるのかノリノリなことがあって、そう言う時はめちゃくちゃ気分も上がります💌






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