top of page
執筆者の写真マダムYUKO

絶対行きたくないところ

[絶対に行きたくないところ]

カナダで絶対に行きたくないところがあります。それは... 歯医者。


カナダに暮らして5年になりますが、歯医者さんに行ったのは2回だけ。でも、それで十分でした。以来、何があっても、近寄りたくない場所になっています。



[保険がない]

カナダは一応、福祉国家。医療費は無料で、病院に行ってもお金はかかりません(が、いろいろと問題あり。笑。興味ある方は、この前の記事をご覧くださいね)。ただし、歯科は含まれないのですね。お腹が痛い時に病院にかかれても、歯が痛いとなったら覚悟が必要... というのも、治療費が「やたらと」高いからです。

会社や私費の保険があり、治療費がカバーされる人もいます。州によっては学生に基本的なデンタルケアが提供されることも。ただし、ほとんどの場合、それは治療費のごく一部。ちょっとした虫歯ならともかく、こじらせたりすると、10万、20万という単位で治療費がかかる... こういう事情なので、歯磨きはしっかり、歯が痛くなるとドキドキ。怖いですよね。


[カナダの歯科ビジネス]

ただ。怖いのはこれだけじゃない。カナダの歯医者たちの商売っ気がめちゃくちゃ怖い。歯科医院は、医療とはいえビジネス面が強く、患者からいかに多くのお金を巻き上げるかしか興味がないのではないか... というぐらいなんです。


歯医者さんに行くと、まず、確認されるのが保険の有無。次に、いくらまで保険でカバーされるのかを聞かれ、金額が判明した上で治療スタート。どんな治療を受けるのかが決まるのも、そこから。一通り診てもらった後で、スタッフだか歯科衛生士さんだかが、


あなたの保険の金額は○○ドルだから、ここの虫歯を治せます。あとは、◇◇という治療ならできますよ、


と説明を受ける。そこで、もう少し出せますとか、ここはいくらかかりますかとか、そんな交渉めいた会話が始まるのです。


なんていうのでしょうねぇ... 必要な治療をする、というよりは、保険の金額を全部使うために治療を提案する、という感じ。患者の保険額を調べ、今年はまだいくら分治療できますよ!○○を治しませんか?と電話がかかってくることもあるそう。


[歯が痛いんですけど...という時に]

じゃあ、ぜひとも、治療が必要な時にはどうするか?もちろん、保険がなくても、やってくれます。ただし、その治療が「本当に」必要かなんて素人にはわからない... 歯が痛い原因が歯にあるとは限らないし、1,2日でおさまることもある。でも、彼らは、歯が痛かった、という過去を人質にとるように、あなたの歯は(高額の)治療が必要だと言うのですね。


歯が痛くてどうにもならず、カナダの歯医者なんて行きたくないと言いながら出かけていった夫Jくんは、とりあえずの痛み止めを処方され、


この歯は神経の治療が必要です。1000ドル(10万) でできます、


と言われて帰ってきました。ただ、痛みがおさまったので、次週の日本出張まで待って、東京の歯医者さんに診てもらったら、


神経の治療はおそらく必要ないでしょう、


という神の一声。突然痛みが発生するからくりも丁寧に説明してもらい、以来、何の問題もなく過ごしています。


[これ、どうですか?]

カナダの歯医者さんのやり方は、どこも似たり寄ったり。わたしが行ったところも、家族が行ったところも。金儲けエネルギーに満ち満ちた空間なんですね。


・保険があれば、保険金を使い切るために、いらない治療を提案される。

・治療を提案されても、本当に必要かわからない。

・治療は極めて高額で、10万、20万はザラ。100万くらい請求がくることも。


[日本の歯医者さん、ありがとうございます]


日本に行った時には、必ず、歯医者さんに行っています。日本の保険がないので自費だけど、それでもカナダとはゼロひとつ分違う。信頼感と安心感は比較しようもありません。


カナダで一番行きたくないところ→歯医者

カナダで一番起きてほしくないこと→歯の問題


歯のメンテナンスは、めちゃくちゃ、気を使ってます。そこだけは、まあ、怪我の巧妙的に役立ってるかもですが。









Comments


bottom of page