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日本の若者への憧れ... ?

執筆者の写真: マダムYUKOマダムYUKO

日本人。礼儀とお行儀。


日本の人って礼儀正しい。ハラの底でどう思っているかは別にしても、外見は穏やかで丁寧。特に「外の人」/お客様に対しては顕著です。小さいころから「お行儀よく」育てられる、という文化があるからなのでしょうね。つねづね、日本は万事に関して「型」を重視する「4の国」だと思ってますが、お行儀もそのひとつ。こういう風に振る舞うべし... 意識していなくても、頭の中にこんな声がしてないですか?


かくいうわたしも、お行儀と礼儀重視の昭和式の育てられ方をしました。カナダの人と結婚したので、チョット今では崩れてますが。母サチからよく言われてたのは「挨拶はちゃんとする」「ありがとうを忘れない」。友だちの家に遊びに言ったら「お邪魔します」と大きな声で言い(お家の人に聞こえる、というのがポイント)靴は揃えて家に上がる。帰るときには「お邪魔しました」と挨拶して帰る。おやつをいただいたら、お礼を言う、などなど。


カナダ人。あいさつはなし?


時はあっという間に経ち、今では高校生の娘2人の親になっていますが、彼女たちが家に友だちを連れて来たときに、こんな「昔ごと」を思い出します。というのも、カナダの子たちは(男の子も女の子も)の流儀が、自分のやり方とあまりにも違うから。「お邪魔します」はおろか「こんにちは」も言わないから。「お邪魔します」は英語にはないので許すにしても、何も言わず、黙って家に入ってくるんですよね、ここの子たち。


真正面からすれ違ったりすると、さすがにHiぐらいは言いますが、そうでなければ、親の存在はほぼ完全無視。同じ部屋にいるぐらいでは、空気と同然の扱いです。1mくらい近寄っても、逃げるように、目も合わず離れていく子までいるんですから。何度も遊びに来れば「慣れた」感は出てきますが、それでも「こんにちは〜」「お邪魔しま〜す」「ありがとうございました〜」「ごちそうさまでした〜」みたいな気持ちのよい声は皆無。


無礼...というわけではない。


別に、いいんですけどね。だからといって失礼なわけでもないし。みんな善良なよい若者。こちらでは、友だち同士の集まりではピザをオーダーすると決まっていて、手の混んだものを作って「料理の腕をふるう」必要もないし。ピザがメインで、ポテトチップスやコーンチップス+瓶入りのサルサ、1缶に50gぐらい砂糖が入っている「紅茶ドリンク」や、2リットル入りのコーラがあれば、ホストとしての役割も完璧に果たせるんです。


奇妙な憧れもあり、です。


ただ。やっぱり時々(本当に時々)日本の「お行儀のいい若者たち」に憧れに似た気持ちを持つこともあるのですよね。特に、東京に住む妹から、息子の友だちが遊びに来た話をされたりすると。


妹いわく、こんにちは〜っ。お邪魔しました〜っ。と、ハツラツと挨拶をするいい子たちなんだとか。そして、彼女は、そんなボーイズたちがかわいくて、張り切って料理をするんだとか。そしてもちろん、ごちそうさまでした〜。おいしかったですっ。と彼らは、礼儀正しく気持ちよくお礼を言って帰っていくんだとか。


こちらにはない生活のワンシーン。羨ましい。わたしもそんな風に言われてみたい。と思っちゃうのです。



うちはこうなのよね...







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