[英語ができるって?]
高校を卒業してからずっと英語を使う生活ですが、思うのは、英語ができるというのは、文法を習ったとか、読み書きができるとか、聞き取れるとかだけではない、ということ。それももちろん大事だけど、カギとなるのは
ノリ。
だっていうこと。
文法が完璧だったとしても、英語特有の「ノリ」がなければ、がんばってしゃべってる、という感じが消えない... 。ノリ、をほかの言葉で表現すれば... 英語的な態度?西洋っぽい振る舞い?慣れてる感?みたいな感じ、かしら。
[英語の’ノリ’を演じる]
マダム家のむすめたち二人は、とりあえず日英バイリンガル。ただ、日本語の学校に行ったことがないし、友だちも英語の人たち。話せはしても、日本語独特の「ノリ」がないんですね。実際、彼女たちと話して感じるのは「言葉は通じるけど...何か違うのよねぇ」という感覚。普通に日本人、という妹の子たちと会うと、すご~~く話が通じて、自分の子たちとの距離を感じたり。涙。バイリンガル子育てあるある、なんですけどね。
そんなことなので、自分自身がカナダの人と話す時には、なるべく、彼らのような「ノリ」でいくようにしています。明るくてフレンドリー。気軽な感じ。ちょっと冗談をいれるとか。あと、大きい声でしゃべるのはめちゃくちゃ大事。それから、笑顔。英語で話すとマダムYUKOは別人になります。笑。これじゃあ、誰もわたしの本性はわからないよね、というような。
[‘ノリ’大失敗?カナダママとの会話で起きたこと]
先日、高校を卒業したばかりの次女ケローラ関連のイベントで、友だちMちゃんのお母さんと会いまして... 「英語のノリ」でおしゃべりしたんですね。夏はどう過ごすんですか〜とか、学校の先生のこととか。日本の話をしたりとかも。で、見るとこいっぱいあるし、食べ物はおいしいし、今は円安だからいい機会ですよとか、普通のことを言っといたんですが。
ところが。そこから先の展開が... 謎でした。少なくとも、マダムYUKO的には。翌日、ケローラが学校から帰ってきて
Mちゃんが卒業旅行で日本に来ることになっている。
というんですね。
よくよく話を聞いてみると、Mちゃんはケローラと京都とか広島とかに旅することになってていて、さらに。もうひとりの友だちPちゃんもいっしょに来て、三人で旅行することになっている。
え?なんで?日本旅行なんて提案したっけ?
どこからわいた話なのか...わかりません。ただ、どう考えても、Mちゃんのお母さんが、日本の話をした時に
ぜひぜひ、Mちゃんを日本へ。わたしたちが旅行のアレンジするし、Pちゃんを誘って三人で行けば、きっといい思い出になりますよ!
と受け取ったらしい。
[お礼まで...]
あれよあれよというまに、7月にMちゃんとPちゃんが日本に行くことになり、ケローラはいっしょに旅行することになり、こちらはホテルや電車などの手配をすることになり.... ひとりでみんなを連れていかなきゃいけないと、ケローラはナーバスになり...
どこで、どうやってこんなことになったんだろう... と思っていた時の極めつけが、Mちゃんのお母さんから来たメッセージ。
===
Thank you for the invitation!
ご招待ありがとう!
===
あの... 招待してないんですけど...
[マダムYUKOの英語力]
ここで、マダムYUKOは激しく自信を失いました...
自分の英語力とコミュニケーション力に。
日本の人ならわかると思いますが、自国に外国人を呼ぶって、よっぽど仲良しか、世話好きな人じゃないとしないですよね。右も左もわからない(理由①)、自分の街を出たことがない(理由②)、ハワイとディスニーランドぐらいしか行ったことがない(理由③)、すべて親からやってもらって育った(理由④)、甘々な(理由⑤)、高校を卒業したばっかりの子たち(理由⑥)を日本に呼ぶなんて、なかなかできない。
一体全体、Mちゃんママとの会話の、どんな言葉や表現が、あるいは、どんな態度が問題だったのかはわかりませんが、30分ぐらい「ノリよく」話した結果がこれ。笑。結局何も伝わってない。
夫Jくんは世話好きなのでよかったのですが、ケローラは友だちふたりを連れて日本全国をまわることに大きなプレッシャーを感じ、何度も言われました...
まま、なんでこんなことしたの?
日本行きたくない...
と。そりゃそうだ。仲良しの友だちとは言っても重荷よね。自分の母がこんなシチュエーションを作り出したら、わたしだって怒る。ごめんねローラちゃん。
[ケローラは日本でがんばり中]
ということで。
次女ケローラは今、日本でがんばってるんですね、なんでも頼ってくる友だちと、通訳しながら初めての日本旅行。日本語が得意なわけでもないし、読み書きもできないし、日本にひとりで行くの初めてだけど、ツアーガイド役。しかも、カナダは「気づかい」文化があまりないので... それもつらいとこ。
で。
マダムYUKOの方は、7月に日本に行く予定をさっさととりやめ、カナダでのんびり中。笑。なんて親なんでしょうね。でも、日本であの子たちがわーわーしてるのを心配したくないし。女の子同士のいざこざほどメンドーなものはないし。みんなまだ若い。すべてが学びになる時期だから、がんばって行ってらっしゃ~い、と送り出しました。(なんて親なのかしら...繰り返し)
[失った自信は...]
ただ、失った自信は戻ってこないですけどね。
わたしの英語、やっぱり変なんだ~。
これです。
招待したつもりはまったくないのに、招待しちゃったんですものね。どっかが変だからこそ、意図してないことが伝わってしまった。がっかり。自分の英語に。笑。何年しゃべっていても、決してわからない英語の「未知の領域」を垣間見て、まだちょっと落ち込んでるとこです。
完
PS
でもね... おかしいのはあっちよね?と密かに思ってもいて。笑。だって、日本いいとこ!今円安だからチャンスよ!と言っただけで「来てって言われてる」と受け取る方がおかしくない?あたしが悪いんじゃない。あの人が変なだけ
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