カナダのコワい話。

カナダBC州のど田舎から、近隣の都会(カナダ比で)ケロウナのダウンタウンへと引っ越してきて約1年。以前は、手入れ不能な巨大な庭に囲まれた一軒家に住んでいましたが、新しい住居は、半分ぐらいのサイズのタウンハウス。階段が多いのはともかく、そうじは楽だし家全体に目が行き届くし(前の家は未知のエリアがあった)心地よいのです。



何より便利。スーパーは徒歩5分、基本的なものは近所で揃い、車がなくても生活できる。タクシーに乗っても普通の金額で目的地まで行ける(前はちょっとコワい金額。空港から1回だけ乗りましたが)。都会と言ってもカナダの「ミニ都会」なので、山も見えるし湖もすぐそば。空は広いし美しい景観はそのまま。いい選択だったよねっと、家族みんながハッピーなのです。



が。ものごとには必ず、いい面と悪い面がある... いいことだけって、絶対に、ないんですよね。ケロウナのダウンタウンの問題は、ホームレスが多いこと。BC州はカナダの中では温暖で他の地域より過ごしやすい土地。さらに、家のない人たち用のシェルターもあり、ケアがカナダで一番手厚い... と言われています。それを目当てにケロウナへ移住する人たちも多いらしい。



家がない。きっと、いろいろな事情があって、家のない生活をするようになったのだと想像できるし、楽なことなんてないのだろうな、とも思う。よく小銭をせがまれるので、散歩に行く時は小銭を持っていきます。心を砕くとつらくなるので、さっぱりと、コインをいくつか渡してくる。街中にはホームレスのための食料棚があるので、そこに何か置いてくることもある。彼らを気にかける気持ちは、それなりにあります。



ただ。我慢できないこともあるのですよね。車に入って中のものを盗まれること2回。車にいたずらされたこともあります。家のゴミ箱をあさられるのはしょっちゅう。ダウンタウンのお店のショーウインドウは、あちこち割られたり壊されたりしていて、それは本当に悲しい光景。ホームレスの多くが薬物中毒で、いかにもそういう感じがする、というのも、辛いところ。



そして。ダウンタウン生活の、よくないところをがん!と実感したのがついこの間。夜中に家に来られて、ずーっと、呼び鈴を鳴らされたのです。それも、夫Jくんが出張中で、次女ケローラとふたりでいたときに。夜中に家のベルが鳴り続け、玄関に様子を伺いにいくと誰かがいる様子。10分以上そこにいるようだったので、怖くて、嫌だったけど警察を呼びました。



いいことだけしかないって、ありえない。自分のことだけにとどまらず、すべてにおいて、ありえない。これが世界の普遍的なルール、つまり、真実。わかっていたはずなのだけど、やっぱりショック。また同じことがあったらやだな。とコワい気持ちも捨てきれない。客観的に考えれば、ただ単に、苦あれば楽あり、楽あれば苦あり、という世の法則を見ただけなのだけど... マイナスの考えに捕まると、そこから出るのも大変です。